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咲くや、この花 左近の桜*長野まゆみ

  • 2009/08/30(日) 16:31:36

咲くや、この花  左近の桜咲くや、この花 左近の桜
(2009/03/27)
長野 まゆみ

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春の名残が漂う頃、「左近」の長男・桜蔵のもとに黒ずくめの男が現れて、「クロツラを駆除いたします」という怪しげな売り込みのちらしを置いていった。数日ののち、離れに移ってきた借家人の骸が押し入れから転がり出た。そこへくだんの男が現れて言うには、クロツラに奪われたタマシイを取り戻せば息を吹きかえすと…。魂を喰う犬を連れた男、この世の限りに交わりを求める男、武蔵野にたたずむ隠れ宿「左近」の桜蔵を奇怪な出来事が見舞う…。夢と現が交錯する蠱惑の連作小説シリーズ第二作。


シリーズ一作目は『左近の桜』。未読である。
「迷い犬」 「雨彦(あまひこ)」 「白雨(ゆうだち)」 「喫茶去(きっさこ)」 「ヒマワリ」 「千紫(せんむらさき)」 「髪盗人」 「雪虫」 「灰かぶり」 「黒牡丹」 「梅花皮(かいらぎ)」 「桜守」

看板も軒行灯も出さず、少々ワケアリな商いをしている宿・左近の物語である。桜蔵(さくら)は、ここの長男だが、その生い立ちも少々ワケアリである。そのせいか、この世ならぬ妖しいものを惹き寄せる性質であるらしい。
そんな桜蔵が出会い、取り憑かれ、惹きこまれる妖しいひずみのような世界が描かれている。著者らしい妖しさ全開の一冊である。

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