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猫を抱いて象と泳ぐ*小川洋子

  • 2009/09/12(土) 14:03:25

猫を抱いて象と泳ぐ猫を抱いて象と泳ぐ
(2009/01/09)
小川 洋子

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伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの密やかな奇跡。触れ合うことも、語り合うことさえできないのに…大切な人にそっと囁きかけたくなる物語です。

もしどこかで、8×8のチェック模様を見かけることがあったら、
その下をのぞいてみて下さい。
猫を抱いた青年が一人、うずくまっているかもしれません。
とても小さな青年です。でも彼の描く詩は、象のように深遠です。
あなたがその詩を読み取り、繰り返し胸によみがえらせてくれたとしたら、
これほどうれしいことはありません。
そのことが何より、彼の生きた証となるのですから。
                    小川洋子


あるひとりの小さなチェスプレーヤーの物語である。
唇の皮がつながったまま生まれてきたので、産声を上げることもできず、切り離されたときに移植された脛の皮膚のせいで、成長するにつれて唇に脛毛が生えてきたが、それ以外は11歳のままの大きさの青年の物語である。
彼は広い外の世界をほとんど知らず、一生をチェスと共に生き、狭い場所にいながらにして、チェスを通して宇宙よりも広いところへ旅をしつづけたのだった。登場人物のひとりひとりが、とても素晴らしく尊敬するに値する人々であるのに、みな一様に謙虚なのが尚素晴らしい。
とても静かで、包容力があり、無限の広さと自由があり、そしてとてもひっそりとして寂しく、愛にあふれた一冊だった。




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読書・映画・ドラマetc覚書

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  • 2009/09/13(日) 11:40:20

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