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絶望ノート*歌野晶午

  • 2009/09/16(水) 16:50:11

絶望ノート絶望ノート
(2009/05)
歌野 晶午

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いじめに遭っている中学2年の太刀川照音は、その苦しみ、両親への不満を「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねていた。そんな彼はある日、校庭で人間の頭部大の石を見つけて持ち帰り、それを自分にとっての“神”だと信じた。神の名はオイネプギプト。エスカレートするいじめに耐えきれず、彼は自らの血をもって祈りを捧げ、いじめグループ中心人物の殺人を神に依頼した。「オイネプギプト様、是永雄一郎を殺してください」―はたして是永はあっけなく死んだ。しかし、いじめはなお収まらない。照音は次々に名前を日記帳に書きつけ神に祈り、そして級友は死んでいった。不審に思った警察は両親と照音本人を取り調べるが、さらに殺人は続く―。


主人公は中学二年男子・太刀川照音(ショーン)。ジョン・レノンかぶれの父につけられた名前のせいで、幼い頃から「タチション」とからかわれていた。
中二になってエスカレートしてきたいじめに耐え切れず、「絶望ノート」と題したノートに、いじめの内容や胸のうちをぶちまけるように綴るようになった。ある日天啓のように出会った石ころを、神さまと信じ、オイネプギプトと名づけ、いじめる奴らを懲らしめてくれと願うと、ほんとうにそのなかのひとりが怪我をし、殺してくれと願うと実際にひとりが死んだ。オイネプギプトさまの霊験なのか・・・・・。
いじめの執拗さと、親や学校の無力さにもどかしい思いで読み進んだところに待っていたものは!!
歌野晶午だったのだ、これは。なにをどう言ってもネタバレになりそうなので言えないが、著者は『葉桜の季節に君を想うということ』の歌野晶午なのである。まさに最後の一ページまで気を抜けない一冊である。

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この記事に対するコメント

「あの」歌野さんだから注意していたはずなのに、結局やられちゃいましたね。
でもなんだかこういう騙され方って、すがすがしくって「またお次も頼みまっせ」と思いつつ、ページを閉じました。

  • 投稿者: チョロ
  • 2009/09/18(金) 18:17:47
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ほんとに、ほんとに、大歓迎です、こんな騙され方。

来宮先生には、なにかあるな、とは思ったのだけれど、こんなことになっていたとは思いもしませんでした。
名前の苦労話のところで気づくべきでした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2009/09/18(金) 18:42:50
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