さよなら、日だまり*平田俊子

  • 2009/09/18(金) 18:37:46

さよなら、日だまりさよなら、日だまり
(2007/07)
平田 俊子

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用意周到な占い師(♂)と、ミステリアスな友達(♀)。浮気性の夫と、占いなんか信じないはずだった「わたし」。4人が仲よくなればなるほど、どこか不安になる―。ある晩をさかいに、それは現実のものとなった。野間新人賞受賞後の最新小説。


律子は夫とふたり暮らし、子どもはまだいない。雑誌やPR誌に原稿を書く仕事をしているが、最近物足りなさを覚えるようになっていた。そして、夫の浮気をほんの少し疑ってもいた。
そんなとき、仕事関係の知人の祝賀会で女優で歌人のユカリと知り合い、夫の愚痴をぶちまけてしまう。ユカリは、よく当る占い師を知っていると言い、さっそく須貝と引き合わされたのだったが・・・・・。
知り合いだとか、友人だとか思っていると、なんとなく噛み合わないところがあっても見過ごしてしまったりすることがある。そんな風に巧妙に近づかれ、親しくなって、いつの間にか騙されていることにも気づかずにいる。その結果、とんでもないことになり、初めて目が醒めるのである。しかしそのときはもう遅い。引き返すポイントは無数にあったのに、ことごとく素通りしてしまう律子(と夫)がもどかしくてたまらなかった。そんなむなしさを感じさせる一冊だった。

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