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リレー短編集 9の扉

  • 2009/09/26(土) 19:26:42

9の扉 リレー短編集9の扉 リレー短編集
(2009/07/23)
北村 薫法月 綸太郎

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「猫」が「コウモリ」を呼び、「コウモリ」が「芸人」を呼ぶ!? たった一言のキーワードが次の物語へと引き継がれ、思いがけない展開を呼ぶこのリレー短編集には、冒険心と遊び心がいっぱい。個性豊かな凄腕ミステリ作家たちが勢ぞろいしたこの本には、最高に愉快な体験がつまっています。豪華執筆人によるチーム力もまた絶妙。「あとがき」までリレー形式にこだわった欲張りな一冊が出来上がりました。収録:『くしゅん』北村薫→『まよい猫』法月綸太郎→『キラキラコウモリ』殊能将之→『ブラックジョーク』鳥飼否宇→『バッド・テイスト』麻耶雄嵩→『依存のお茶会』竹本健治→『帳尻』貫井徳郎→『母ちゃん、おれだよ、おれおれ』歌野晶午→『さくら日和』辻村深月。


本書の趣向の発案者である北村薫氏からはじまり、上記内容紹介のようにひとことのお題と共に次の書き手にバトンタッチされていき、バトンを渡された者は、そのお題に沿った物語を書く。だが、この九人の作家たちはただそれだけでは終わらせなかった。それぞれに遊び心満載で、作家自身が心から愉しんでこのアイディアに参加しているのが読み手にもよくわかる。お題をバトンタッチされるだけではなく、絶妙に前作にリンクさせていたり、キャラクターごと引き継いでいたり、絡まりあいながら次々に渡されていくバトンは、アンカーの辻村深月氏に渡るのだが、これがまた見事にスターターの北村薫氏の物語につながっているのである。そしてさらにあとがきまでが愉しめる。本編とは逆の順番でリレーされるのである。それぞれのささやかな種明かしと愉しさの余韻が感じ取れる。
いろんな意味で愉しい一冊だった。




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本とご飯とお昼寝の日々

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9の扉 リレー短編集 / 北村 薫 他

評価 : ★★★☆☆ (評価マークについて) 「9の扉」は、9人の作家さんによる短編集。 執筆者が次の執筆者を指名し、「お題」を渡す...

  • From: 本とご飯とお昼寝の日々 -読んだ本の感想- |
  • 2009/10/27(火) 13:37:43

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