シングルベル*山本幸久

  • 2009/11/06(金) 17:21:47

シングルベルシングルベル
(2009/06/05)
山本 幸久

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典型的な草食系男子で結婚興味なしの陽一は、父の策略で3人の女性と見合いをする羽目になる。外資系バリバリ管理職、バンド大好きOL、元人気モデルの中から彼が選んだ女性とは? ドラマでも話題の「婚活」世代に送るコメディタッチの恋愛小説。


婚活――好きな言葉ではないが――流行り(?)の今日このごろである。だが、この物語に登場する男女は、結婚を焦って自ら婚活に乗り出しているわけではない。婚活しているのは、親や伯母たちなのである。「月下老倶楽部」なる親のための婚活セミナーまである始末。そして、そこで出会った親たちが、ドタバタお見合い劇を繰り広げるのだが・・・・・。
セミナーでの親たちの我が子売り込みの様子をみていると、どんな情けない子どもたちなのだろうか、と思ってしまうが、実際の子どもたち――とは言っても立派な大人である――は、それぞれが結構それなりに社会で役に立っている。いくつになっても子どもは子ども、という様子が微笑ましくもあり、情けなくもある。ドタバタ劇ではあるが、描かれ方は丁寧で、それぞれの人生がよく見える。誰もが良かれと思って手を尽くしているのが判って微笑ましくもある。
文句なく愉しい読書タイムだった。


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しんちゃんの買い物帳

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シングルベル 山本幸久著。

≪★★★★≫ 3人のうるさい姉に、還暦過ぎてもやはりいつまでも逆らえない弟恵。 いまだ独身でいる恵の息子、陽一のために花嫁候補を見つけてくるように厳命を受け、30歳過ぎの独身の子供を持つ親たちのセミナーに行かされる。 そこで、三十路過ぎの娘を持つ個性豊か?...

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2009/11/08(日) 23:43:57

「シングルベル」山本幸久

シングルベル(2009/06/05)山本 幸久商品詳細を見る 我が子の相手探しに結婚セミナーに奔走する親たち、その切実な願いを軽やかにひっくり返す息...

  • From: しんちゃんの買い物帳 |
  • 2009/11/12(木) 23:09:51

この記事に対するコメント

山本さんの人柄が丸々前面に出た作品で、ほんとに楽しい読書ができました
毒気はあっても、最終的に悪人を作れないのは、著者のいいところなのか悪いところなのか?
しかし伯母さん連中のたくましさに比べて、父親の存在感のなさが私には強烈でした

  • 投稿者: チョロ
  • 2009/11/06(金) 18:08:35
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伯母さん三姉妹のキャラクターは確固としていましたものね。
それと比べてしまうと、父親が霞んでしまうのも仕方がない・・・でしょうか。
でも、現実にもありそうな姉弟関係な気もしますね。

偶然にしろ、企まれたにしろ、大集合してしまった子ども世代は愉しそうでした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2009/11/06(金) 19:16:35
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確かに大集合した子ども世代は楽しそうですよね。
陽一が誰を選んだのか、唐突だったので戸惑いました。もう少し二人が接近した場面書いてくれてもよかったのにな~。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2009/11/08(日) 23:46:32
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>陽一が誰を選んだのか、唐突だったので戸惑いました。

付け足しのようでしたものね。
この物語では、そこはさほど重要じゃなかったのかもしれませんね。

それとも、いつかどこかにさらりと出てくるのかしら。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2009/11/09(月) 06:49:26
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