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はむ・はたる*西條奈加

  • 2009/11/08(日) 16:37:04

はむ・はたるはむ・はたる
(2009/08/20)
西條 奈加

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心に傷を負った若き侍と、江戸の下町でたくましく生きる孤児たちの、強い絆とままならぬ過去への思いを描く青春時代小説。


表題作のほか、「あやめ長屋の長治」 「猫神さま」 「百両の壺」 「子持稲荷」 「花童」という六つの連作物語。

『烏金』の続編である。江戸の下町を舞台に、いまではもう立派に更生した子どもたちが、金貸しのお吟婆さんや、武家の長谷部様の力を借りて、稲荷売りをして暮らしている。そんな折り、その存在も知らなかった長谷部様の弟・柾(まさき)様が放浪の旅から戻ってきた。子どもらと同じ長屋に住まい、直に彼らに頼りにされる存在になる柾様であるが、江戸に戻ってきたのには何か仔細があるようである。仲間のため、柾様のため、子どもたちはきょうも働きながら手を尽くす。幼い恋心も絡めつつ、生き生きとしたお江戸物語になっている。



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しんちゃんの買い物帳
デコ親父はいつも減量中

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「はむ・はたる」西條奈加

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