扉守*光原百合

  • 2009/12/17(木) 19:26:49

扉守(とびらもり)扉守(とびらもり)
(2009/11/25)
光原 百合

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瀬戸の海と山に囲まれた懐かしいまち・潮ノ道にはちいさな奇跡があふれている。こころ優しい人間たちとやんちゃな客人が大活躍。待望の、煌めく光原百合ワールド。


表題作のほか、「帰去来の井戸」 「天の音、地の声」 「桜絵師」 「写想家」 「旅の編み人」 「ピアニシモより小さな祈り」

著者の故郷・尾の道を舞台にしたちょっと不思議な物語である。三つの山と海に囲まれた弓形の土地・潮の道は、古の昔から、不思議な力が集まる場所と言われていたらしい。現代になってもそれは変わらず、さまざまな不思議な力を持つ人々が惹き寄せられるようにやってくるのだった。持福寺の住職・了斎は、普段は住職らしからぬさばけたオジサンなのだが、どういうわけかいろんな人と繋がりがあって、潮の道に呼び寄せるのである。実は、潮の道の要のような人物なのである。不思議な現象を毛嫌いして排除するのではなく、あるがままに受け止めて日常にしてしまう潮の道の人々の懐の深さが素敵であり、そんな土地に暮らしていることが羨ましくなる一冊である。
どうやらシリーズ化しそうである。次作も愉しみ。

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