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新参者*東野圭吾

  • 2009/12/20(日) 21:30:16

新参者新参者
(2009/09/18)
東野 圭吾

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立ちはだかるのは、人情という名の謎
日本橋の片隅で発見された四十代女性の絞殺死体。「なぜ、あんなにいい人が」と周囲は声を重ねる。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、未知の土地を歩き回る。

「この町のことを思い浮かべるだけで、忽ち様々な人間が動きだした。そのうちの一人を描こうとすると、そばにいる人々の姿も描かざるをえなくなった。まるでドミノ倒しのように、次々とドラマが繋がっていった。同時に謎も。最後のドミノを倒した時の達成感は、作家として初めて味わうものだった」――東野圭吾


 第一章 煎餅屋の娘
 第二章 料亭の小僧
 第三章 瀬戸物屋の嫁
 第四章 時計屋の犬
 第五章 洋菓子屋の店員
 第六章 翻訳家の友
 第七章 清掃屋の社長
 第八章 民芸品屋の客
 第九章 日本橋の刑事


加賀恭一郎のシリーズ。連作短編集の形をとっているが、内容は長編という作りの物語である。
日本橋小伝馬町のマンションで、四十代のひとり暮らしの女性・三井峯子(独身・子どもあり)が絞殺された。最初に現場に駆けつけたのが、所轄の加賀だった。殺人事件なのでもちろん犯人を捜すための捜査が行われるのだが、物語は、加賀が歩き回り、聴きこみに行った先の関係者に事件とは無関係であることを証明して回ることに費やされている。これでどうやって犯人に辿り着くのかと訝しみはじめる頃、予てから目をつけていた人物にちゃんと辿り着くのである。
著者が「ドミノ倒しのように」と書いているように、ひとつの小さな手がかりは、それを見落としさえしなければ次の手がかりへとつながり、ひとつひとつを確実に倒していくことで、まっさらなところに事件の解決という一枚の絵を描き出すのである。さすが東野さん、巧いものである。



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じゅずじの旦那
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【新参者】 東野圭吾 著

小伝馬町で一人の女性が殺された・・・その女性の足跡をたどるべく、人形町・甘酒横丁界隈を歩き回る加賀刑事。彼は何を見つけるのか  まずは来訪記念にどうかひとつ! [:next:] 人気blogランキング【あらすじ】日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひ...

  • From: じゅずじの旦那 |
  • 2010/01/13(水) 14:29:46

新参者 東野圭吾著。

≪★★★☆≫ 間に合った~~~~!! ドラマも見てるので、もうドラマの方が先だと思って諦めてたのに。 ようやく回って来た。 人形町を舞台に、赴任してきたばかりの所轄の刑事が翻訳家女性の絞殺事件を調べるため、保険外交員、料理屋の小僧、瀬戸物屋の嫁、時計屋の?...

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2010/06/18(金) 12:24:02

新参者

「加賀さん、あんた、一体何者なんだ?」          ・ 「何物でもありません。この町では、ただの新参者です」(p348)  阿部寛が主演していたテレビドラマの記憶も新しい「新参者」(東野圭吾:講談社)。ドラマが面白かったので、原作の方も買ってみた。...

  • From: 本の宇宙(そら) [風と雲の郷 貴賓館] |
  • 2010/08/29(日) 10:22:45

この記事に対するコメント

加賀刑事はすごいですよね。
小さな手がかり、そしてそれが無関係なことを証明して・・・ドミノってまさしくですね。
本当にたどり着いちゃうし。
事件を追っていながら、人と人の絆や人情も描いていて、東野さんって感情の描写があまりないのに、ここまで書けるって、本当にすっごいです!

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2010/06/18(金) 12:27:44
  • [編集]

東野作品の醍醐味!っていう感じですね。
ドラマを先に見はじめて、原作であとを追うのはいかがでしたか?

  • 投稿者: ふらっと
  • 2010/06/18(金) 13:18:56
  • [編集]

こんにちは~。
自分の意思でドラマが先になったわけではないので(笑)、もうドキドキでした。
あ~あ、先に犯人分かっちゃうのか~とか。
ただ東野さんって淡白なので、ドラマのおかげで、更に彩り豊かにはなりました。(笑)

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2010/06/25(金) 10:50:34
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