プリズン・トリック*遠藤武文

  • 2010/01/10(日) 21:17:25

プリズン・トリックプリズン・トリック
(2009/08/07)
遠藤 武文

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刑務所で密室殺人―乱歩賞史上最強トリック

交通刑務所で発見された前へ倣え姿の遺体。
現場は密室――逃走した受刑者を追う県警が知る意外な事実。
選考委員・東野圭吾氏も仰天の第55回江戸川乱歩賞受賞作


交通刑務所内で殺人事件が起こった。被害者の傍らに残された犯行声明のメモによって、当初警察も騙されかけたが、実は加害者が被害者と入れ替わって脱走していたのだった。しかも、犯人とされる人物は、まったく別の場所で寝たきり状態であり、真犯人は誰なのかまったく判らなくなってしまったのである。
視点がたびたび替わり、時間もいきつもどりつするので、慣れるまでにいささか戸惑うが、そこに仕掛けもあったりするので読者もうかうかしていられない。真相に近づくに連れて、ドキドキハラハラも高まるのだが、結末は想像の範囲内でもある。あの人物が真犯人であることで、物語の中で死に至った多くの人たちが一瞬にして哀れになった。後味はあまりよくない一冊だった。

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