明日、アリゼの浜辺で*秦建日子

  • 2010/02/03(水) 07:42:31

明日、アリゼの浜辺で明日、アリゼの浜辺で
(2009/12/22)
秦 建日子

商品詳細を見る

出会うはずのなかった人々を繋ぐのは、ニューカレドニアの青い海!足先をくすぐるさざ波が、固く閉ざした心を柔らかく解してくれる連作短編集。


「エレベーター」 「犯人はニューカレドニア」 「ニュー彼トニー」 「「きょう」は「ひきょう」の「きょう」」 「「ハッピーエンド」」

ニューカレドニアをキーワードにつながる短編集。
「天国にいちばん近い島」と言われるニューカレドニア。沈みがちなとき、人は光を与えてくれる何かを求めるのだろうか。一見突拍子もないように見える理由でニューカレドニアを求める人たちがつながっていくのが微笑ましくもある。
アリゼとは、ニューカレドニアで一年中、西から東へと適度な強さで吹く貿易風のことだそうである。最後には、そんなアリゼが吹く浜にゆるくつながった人々がなぜか集まってしまうのだが、それぞれ胸に抱くものは違っても、同じ風に吹かれるしあわせは誰もが感じているのだろう。とてもしあわせな光景である。
ただ、彰男にとって妻や家族の存在はなんなのだろう、というところに引っかかるものもある。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する