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ミミズクとオリーブ*芦原すなお

  • 2010/02/20(土) 14:03:12

ミミズクとオリーブミミズクとオリーブ
(1996/04)
芦原 すなお

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美味しい郷土料理を給仕しながら、夫の友人が持ち込んだ問題を次々と解決してしまう新しい型の安楽椅子探偵――八王子の郊外に住む作家の奥さんが、その名探偵だ。優れた人間観察から生まれる名推理、それに勝るとも劣らない、美味しそうな手料理の数数。随所に語り口の見事さがうかがえる、直木賞受賞作家の筆の冴え。


表題作のほか、「紅い珊瑚の耳飾」 「おとといのおとふ」 「梅見月」 「姫鏡台」 「寿留女」 「ずずばな」

主人公は八王子の山の中に住む作家。だが、ほんとうの主役は、家で着物の仕立ての頼まれ仕事をする作家の妻である。彼女は、作家の友人の警察官から持ち込まれる事件の相談を聞き、夫に現場を検分してもらい、関係者から話を聞いてもらって、見事に謎を解き明かしてしまうのだった。折々に出されるおふくろの味的な料理の数々がどれもこれもとても美味しそうで、作家の友人の警察官と一緒に、毎回たのしみにしてしまう。料理も、妻の人柄も、夫婦の毎日も、とてもやわらかくて穏やかで心地好い。ずっといつまでも浸っていたくなる一冊だった。

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