極北クレイマー*海堂尊

  • 2010/02/27(土) 17:13:30

極北クレイマー極北クレイマー
(2009/04/07)
海堂 尊

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『週刊朝日』大好評連載小説の単行本化。現役医師で医療エンターテインメント街道を驀進する著者の最新作。赤字5つ星の極北市民病院に赴任した外科医・今中を数々の難局が待っていた。不衛生でカルテ記載もずさん、研修医・後藤はぐーたらだし、院長と事務長は対立している。厚生労働省からの派遣女医・姫宮は活躍するが、良心的な産婦人科医はついに医療事故で逮捕された。日本全国各地で起きている地域医療の破綻を救えるのは誰か?


現実の事件や出来事を下敷きにした物語なのだが、実際に、病院がこれに近い状況に陥いることがあるというのが信じられないし、信じたくない。自治体の破綻も然りである。
小説としては、姫宮の活躍――に見えないとしても――は胸がすくし、志を捨てずに懸命に自分の職務を全うする意志の姿は清々しい。同じ時期に桜ノ宮市ではバチスタ裁判が行われ、速水部長は、救急救命センターで自分を貫いていると思うと、感慨もひとしおである。
海堂尊氏と言えば医療ミステリ、と思っていたのだが、内容紹介にあるように、医療エンターテインメントだと思うと、バチスタ以来のミステリ色のなさにも頷ける。

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