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愛は苦手*山本幸久

  • 2010/03/01(月) 21:21:01

愛は苦手愛は苦手
(2010/01/20)
山本 幸久

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“アラフォー”って自分では笑って言えるけど、他人にそう呼ばれると、なぜか嫌。20代はみんな私に優しくて、30代も大丈夫と思ってて。でも、気がついたら前に進めないよ…。愛についてふと考える彼女たち―連作短篇集。


表題作のほか、「カテイノキキ」 「買い替え妻」 「ズボンプレッサー」 「町子さんの庭」 「たこ焼き、焼けた?」 「象を数える」 「まぼろし」

主人公は40歳前後の女性。立場はさまざまだが、毎日の暮らしには何かが足りない。20代のころには感じなかった棘を、周りの人たちから感じ、30代のころには目を瞑ろうと思えば見ない振りもできた加齢のサインも、認めざるを得なくなり、人間関係にも広がりはない。ひとりで生きていて、これからもひとりで生きていく、と決めつけずにもう少しだけやさしくして欲しい。きっと彼女たちはそう思っているのだろう。一生懸命でちょっと不器用で、愛すべき女性たちなのである。ただ”アラフォー”と括られたくない、彼女たちのやりきれなさが切ない。よりかかれる太い柱があればいいのに。




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じゃじゃままブックレビュー

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愛は苦手 山本幸久著。

≪★★★≫ 愛に出会ったり、見つめ直す、アラフォー世代の女たちの生きる物語。 「カテイノキキ」 なんだか分からないセンスの服を着ている高校生の娘と、そんな娘に相手にされてない夫。昔使ってたミシンを偶然見つけ、忘れかけてた家族の絆を再確認した、ささやかな物?...

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2010/05/19(水) 11:50:47

この記事に対するコメント

同世代として、分かる気もするんですけど、でもだからなに?って気がしないでもないんですよね~。
一つ一つインパクトの薄い物語でした。(爆)

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2010/05/19(水) 11:52:45
  • [編集]

迷いがある人にはきっと共感されるのでしょうね。
微妙なところが上手く描かれていたようには思いました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2010/05/19(水) 13:37:08
  • [編集]

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