悪党*薬丸岳

  • 2010/03/14(日) 08:38:47

悪党悪党
(2009/07/31)
薬丸 岳

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自らが犯した不祥事で職を追われた元警官の佐伯修一は、今は埼玉の探偵事務所に籍を置いている。決して繁盛しているとはいえない事務所に、ある老夫婦から人捜しの依頼が舞い込んだ。自分たちの息子を殺し、少年院を出て社会復帰しているはずの男を捜し出し、さらに、その男を赦すべきか、赦すべきでないのか、その判断材料を見つけて欲しいというのだ。この仕事に後ろ向きだった佐伯は、所長の命令で渋々調査を開始する。実は、佐伯自身も、かつて身内を殺された犯罪被害者遺族なのだった…。『天使のナイフ』で江戸川乱歩賞を受賞した著者が、犯罪者と犯罪被害者遺族の心の葛藤を正面から切り込んで描いた、衝撃と感動の傑作社会派ミステリ。


 

  プロローグ
  第一章 悪党
  第二章 復習
  第三章 形見
  第四章 盲目
  第五章 慟哭
  第六章 帰郷
  第七章 今際
  エピローグ 


ある事件を起こして警察を追われ、前科者になった佐伯修一は、探偵事務所所長の木暮に声をかけられて探偵になった。かつての犯罪被害者の遺族の依頼を受けて、加害者のその後を調査する、という仕事をしながら、自らも犯罪被害者の遺族である修一は、無残に姉を殺した犯人のその後を追いかけはじめる。依頼された仕事に関わる心情と、自分が抱える憎しみや復習心との狭間で苦悩しながらもがき続ける修一の姿に胸を締めつけられる。遺族の心の安寧にとって、知ることが善なのか悪なのか・・・。どうすることが正しいのか・・・。画一的に答えを出せるものではないのが歯がゆくもあり、悔しくもある。

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