せせらぎの迷宮*青井夏海

  • 2010/05/09(日) 11:39:14

せせらぎの迷宮 (ハルキ文庫)せせらぎの迷宮 (ハルキ文庫)
(2008/09)
青井 夏海

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大学図書館に勤める斎藤史は、小学校の同級生の大村生夫に呼び出され、二十年ぶりに再会することになった。担任だった杉本先生が定年を迎えるにあたり、かつてクラスで作成した文集を揃えて贈ろうというのだ。だが、肝心の文集が見当たらない。途方にくれ、かつてのクラスメイトたちに連絡を取り始めるのだが、文集の存在は彼女たちの記憶からも消えていた―。当時の思い出と記憶をたどり、史は消えてしまった文集の謎を追うが…。爽やかな感動を呼ぶ、書き下ろし長篇ミステリー。


『陽だまりの迷宮』の続編。前作では主役だった生夫が、今回の主役・斉藤史に文集探しを頼むことによって、小学五年生の時のことを思い出させるきっかけとなる同級生のひとりとして登場する。
小学校五年生という難しい年頃の女の子たちの屈託や残酷さ、潔癖さなどの繊細な心理と行動が、実態のあるもののように丁寧に描かれている。おそらく小五の女子ってこんな感じだ、と通り過ぎてきた人ならば誰でもがいささかの苦さと切なさと共に思うのではないだろうか。文集をさがす現在の史と、二十年前の史と同級生の女の子たち、そして、一行文集の言葉とが交互に配されているのも巧みである。
最後に出てきた保育園はもしかするとあの・・・?違う?

5/9、17:00追記
ラストの園は、息子さんが通われていた保育園のイメージだそうです。アイリスキッズホームではなかったようです。

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