夜よ鼠たちのために*蓮城三紀彦

  • 2010/05/25(火) 20:30:21

夜よ鼠たちのために (新潮文庫)夜よ鼠たちのために (新潮文庫)
(1986/04)
連城 三紀彦

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脅泊電話に呼び出されて出かけた総合病院の院長が殺され、続いて、同じ病院の内科部長の死体が発見された。見つかった二人の死体は、首に針金を二重に巻きつけられ、白衣を着せられていた。何故二人がこんな姿で殺されたのか?そして、「妻の復讐のために殺した」という犯人の電話の意味は?執拗な復讐者の姿を追う表題作ほか、人間の心の奥に潜む闇を描くサスペンス6編。


表題作のほか、「二つの顔」 「過去からの声」 「化石の鍵」 「奇妙な依頼」 「二重生活」

どれもとてもよくできた物語である。極自然にまっすぐに流れていた流れが、ある時点を境にもつれ絡まり合い逆流するように、がらっと様相を変える。その変わり様が見事である。真実がわかるとそれまで見逃していた些細な点が、浮かび上がるように見えてくるのが不思議である。どこでどうひっくり返されるかわくわくする一冊だった。

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この記事に対するコメント

懐かしい名前

久しぶりに連城さんの名前、見かけました
なんせ読んだのがずいぶん前だったので、記憶があいまいですが
当時の売れっ子作家、その後仏門に入ったとききましたが
瀬戸内先生のように顔を出してくれればいいのに、と思います

  • 投稿者: チョロ
  • 2010/05/26(水) 06:20:29
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わたしもずいぶん久しぶりに読みました。
貫井徳郎さんの三大お薦め短編集のひとつだそうです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2010/05/26(水) 09:51:34
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