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同期*今野敏

  • 2010/06/09(水) 16:38:37

同期同期
(2009/07/17)
今野 敏

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懲戒免職になった同期の公安刑事が、連続殺人の容疑者に。「教えてくれ。おまえはいったい何者なんだ」男たちの前に立ちはだかる最も高い壁―組織の論理。その壁を突破するのは、刑事たちの誇りと絆。現時点での集大成ともいえる最新警察小説、登場。


389ページ。三日くらいかかるかと思って読み始めたのだが、一気に読み終えてしまった。主人公の刑事・宇田川亮太が、はじまりとラストではまったく別人のようである。事件とその裏でうごめくもの、そして上司や先輩の刑事たちの上辺だけでは判らない情熱のようなものに触れて成長した証である。刑事というのはひとつの職業だが、ある種職人技でもあるのだと思わされる。刑事仲間や上司、相方刑事に抱く宇田川の印象が、短期間に二転三転するのも、現実味があって好感した。止まらなくなる一冊だった。

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