桃色東京塔*柴田よしき

  • 2010/07/06(火) 10:39:48

桃色東京塔桃色東京塔
(2010/05)
柴田 よしき

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警視庁捜査一課勤務の刑事・黒田岳彦は、ある事件の捜査でI県警上野山署捜査課係長・小倉日菜子と出会う。過疎の村で働く日菜子は警官の夫を職務中に亡くしている未亡人で、東京に対して複雑な思いを抱いていた。捜査が進むなか岳彦と日菜子は少しずつ心を通わせてゆくが、あらたに起きるさまざまな事件が、ふたりの距離を微妙に変えていって…。異色の連作短編集。


表題作のほか、「朱鷺の夢」 「渡れない橋」 「ひそやかな場所」 「猫町の午後」 「夢の中の黄金」 「輝く街」 「再生の朝」

過疎の村で刑事として働く日菜子と警視庁の刑事である岳彦の物語である。事件を通して少しずつ関係性を変えていくふたりに、光あふれる東京という街に対するそれぞれの思いが象徴的に使われている。主人公ふたりが刑事なので当然物語は警察小説でもあり、殺人事件の謎解きも充分愉しめる。刑事も刑事である前にひとりの人間なのだということを、改めてあたたかく思わせてくれる一冊だった。ラストの日菜子の決断も応援したくなる。




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桃色東京塔 柴田よしき著。

≪★★★≫ 目の前で容疑者を死なせてしまった、一度のミスで出世コースから外れた男、黒田岳彦。 検問中の暴走する車に夫を撥ねられ、未亡人となりながらも生まれた村で警官を続ける女、小倉日菜子。 容疑者を張り込むため訪れた田舎の村、それは手柄を見込めない捜査で…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2010/09/22(水) 18:26:12

この記事に対するコメント

ラストの含みを持たせるというか、十分に今後を予感させてくれるラストよかったですね。
それぞれの事件は切なかったですけど、どんだけ日菜子の村から関係者が出るのか、って思いましたね。(笑)

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2010/09/22(水) 18:29:33
  • [編集]

東京に対する複雑な思いといい、ラストの決断といい、大人な印象でした。
異色の警察小説、という感じでしたね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2010/09/22(水) 20:27:42
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