いつか他人になる日*赤川次郎

  • 2010/08/11(水) 13:13:18

いつか他人になる日 (カドカワ・エンタテインメント)いつか他人になる日 (カドカワ・エンタテインメント)
(2009/11/10)
赤川 次郎

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「これだけは忘れないようにしてくれ。ここから一歩出たら、もう我々は全く見知らぬ他人だということを」ひょんなことから、三億円を盗み、分け合うことになった男女五人。共犯関係の彼らは、しかし互いの名前さえ知らない―。すべては計画通りに進み、何もかもを手に入れたかに見えた彼らの、降って湧いたような幸運は、それでも長続きしなかった…。復讐のため、家族のため、社会のため、愛する人のため…。それぞれの大義名分を抱えて罪に加担した彼らに、つぐないの道はあるのか。束の間の欲望の裏に巣くう人心の荒廃をサスペンス仕立てで描く、社会派ミステリ。


全編に渡ってできすぎの感はあるが、それこそが著者の持ち味とも言えるかもしれない。特に年齢に関わらず女性の気丈さと有能さには勇気づけられる。基本的にはミステリだが、恋愛あり人間ドラマありで読者を飽きさせない。しかもラスト前にはちゃんとひと捻りされていてすべてが腑に落ちるのである。

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