クドリャフカの順番*米澤穂信

  • 2010/08/26(木) 18:49:59

クドリャフカの順番―「十文字」事件クドリャフカの順番―「十文字」事件
(2005/07)
米澤 穂信

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待望の文化祭が始まった。何事にも積極的に関わらず“省エネ”をモットーとする折木奉太郎は呑気に参加する予定だったが、彼が所属する古典部で大問題が発生。手違いで文集を作りすぎたのだ。部員が頭を抱えるそのとき、学内では奇妙な連続盗難事件が起きていた。十文字と名乗る犯人が盗んだものは、碁石、タロットカード、水鉄砲―。この事件を解決して古典部の知名度を上げよう!目指すは文集の完売だ!!千載一遇のチャンスを前に盛り上がる仲間たちに後押しされて、奉太郎は「十文字」事件の謎に挑むはめに!米沢穂信が描く、さわやかでちょっぴりホロ苦い青春ミステリ。


眠れない夜  限りなく積まれた例のあれ  「十文字」事件  再び、眠れない夜  クドリャフカの順番  そして打ち上げへ


舞台は神山高校文化祭。古典部のメンバー千反田える、福部里志、折木奉太郎、伊原摩耶花それぞれの視点で描かれているのが興味深い。最終確認の詰めの甘さから大量に印刷されてしまった文集『氷菓』をどうやって売り捌くかという命題と、思いがけず関わることになる「十文字」事件が絶妙にからんで文化祭もホータローの推理も盛り上がりを見せるのである。視点が変わることで、それぞれの思いやすれ違いも客観的に見えてくるのも面白い。ホータローの身に起こるわらしべ長者プロトコルもなかなか興味深い。古典部がますます親しみ深くなる一冊である。

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