遠まわりする雛*米澤穂信

  • 2010/08/27(金) 16:48:29

遠まわりする雛遠まわりする雛
(2007/10)
米澤 穂信

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神山高校で噂される怪談話、放課後の教室に流れてきた奇妙な校内放送、摩耶花が里志のために作ったチョコの消失事件―“省エネ少年”折木奉太郎たち古典部のメンバーが遭遇する数々の謎。入部直後から春休みまで、古典部を過ぎゆく一年間を描いた短編集、待望の刊行。


やるべきことなら手短に  大罪を犯す  正体見たり  心あたりのある者は  あきましておめでとう  手作りチョコレート事件  遠まわりする雛


古典部シリーズ第四弾は短編集である。ホータローたちが古典部に入部してからほぼ一年のあれこれである。五→三→四と、滅茶苦茶な順番で読んでいるが、そういう経緯だったのかと納得させられる愉しみもあって悪くない。そして、古典部メンバーの特徴もずいぶんわかってきて事に当っての反応が興味深い。相変わらず省エネを身上とするホータローであるが、苦手とする(!?)千反田さんのおかげでそうも言っていられないことが次第に増えているようにも見える。里志と摩耶花のかけあいにも深みが増しているようだし、ラストのホータローと千反田さんふたりの場面もとても好みである。理屈っぽくてタイトルの雛どころではなく遠まわりしすぎで微笑ましすぎるのである。どんどん古典部メンバーと親しみ深くなる一冊である。

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