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さくらの丘で*小路幸也

  • 2010/09/20(月) 17:05:30

さくらの丘でさくらの丘で
(2010/08/31)
小路 幸也

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“さくらの丘”を満ちるたちに遺す―。遺書には、祖母が少女時代を送った土地を譲ると書かれていた。一緒に渡されたのは古びた鍵がひとつ。祖母の二人の幼なじみも、同じメッセージをそれぞれの孫たちに伝えていた。なぜ、彼女たちは孫にその土地を遺したのか。鍵は何を開けるものなのか。秘密をさぐりに三人の孫は、祖母たちの思い出が詰まった地を訪れた―。三人の少女たちの青春が刻まれた西洋館、そこを訪れた私たちが見た光景は―二つの時代が交差する感動の物語。


戦争が残した哀しみに揺れる思いを抱きながらも愉しく穏やかにささやかな愉しみを見つけて暮らしていた三人娘。そして時を隔てて彼女たちそれぞれの孫娘たち。ふたつの時代を交錯させながら物語は進み、祖母たちが孫娘たちに託した切なくも熱い思いの真実がほどかれていく。著者の作品なので基本的に悪人は出てこないとは思いながらも、途中何度かはらはらし、その後ほっと胸をなでおろすのだった。あふれるように咲きほこるさくらの丘に建つ学校の建物と笑いさざめく少女たちの姿が目に浮かぶような一冊である。




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じゃじゃままブックレビュー

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さくらの丘で 小路幸也著。

≪★★★☆≫ 昔、祖母たちが≪学校≫と呼んでいた丘の上の洋館。 思い出話の中のその洋館が、祖母たちのもので、死後、孫たちに譲られた。 一体、いつの間に、そしてなぜ孫に遺されたのか。 その村で育った三人の少女と、少女たちが守ろうとしたある秘密。 それぞれの孫…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2010/12/15(水) 10:25:08

この記事に対するコメント

小路さんらしい優しい時間が流れた物語でした。
悲しい過去もあったけれど、それでも幸せな気持ちになれるたいい作品ですね。小路作品ならではですね。刑事さんも、村役場の人も、少女たちを囲む大人がいい人で、それもほっとする要因ですね。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2010/12/15(水) 10:28:19
  • [編集]

>少女たちを囲む大人がいい人で

これはほんとうにそうですね。
少女たちを見守る視線のあたたかさがほっとさせてくれます。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2010/12/15(水) 11:16:22
  • [編集]

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