パロール・ジュレと紙屑の都*吉田篤弘

  • 2010/10/11(月) 16:46:59

パロール・ジュレと紙屑の都パロール・ジュレと紙屑の都
(2010/03/27)
吉田 篤弘

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キノフという町では、言葉が凍りついてパロール・ジュレと呼ばれる結晶になるという…。その神秘を古書の紙魚となって追究する諜報員、謎を追う刑事、言葉の解凍士。言葉を巡る壮大なマジカルファンタジー。


紙魚となって本から本を渡り歩き、目的の地までいき、誰かになり変わって諜報活動をするフィッシュと呼ばれる諜報員。言葉が凍るというキノフの町で繰り広げられるパロール・ジュレをめぐる腹の探り合い。それらがみな、どこか遠い夢のようでもあり、すぐ近くの町で起きていることのようでもある。読み終えてみれば、ひどく遠回りをして元の場所に戻ってきたようでもあり、狐につままれた心地がしなくもないが、ものごととは得てしてそういうものなのだろうとも思って腑に落ちる一冊である。

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