すれ違う背中を*乃南アサ

  • 2010/10/24(日) 16:39:05

すれ違う背中をすれ違う背中を
(2010/04)
乃南 アサ

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「過去」の背中に怯える芭子。「堀の中」の体験をいまだ不用意に口走る綾香。しかしやっと、第二の人生が、ここ谷中で見えてきた二人だった。コトが起こったのはちょうどそんな頃。二つの心臓は、すれ違った彼らにしばし高鳴り、しばし止まりかけた。ムショ帰りコンビのシリーズ、大好評につき第二弾。


「梅雨の晴れ間に」 「毛糸玉を買って」 「かぜのひと」 「コスモスのゆくえ」

『いつか陽のあたる場所で』の続編である。芭子も綾香もなんとか職を見つけ順調に谷中での居場所を固めつつあるようでひと安心するが、反面この穏やかな暮らしを続けていくために強いられる負い目や緊張感もひしひしと伝わってきて切なくなる。犯した罪を忘れてしまっていいとは思わないが、しっかりと反省し罪を償ったからには、彼女たちにも充実した明日を生きさせてあげたいものだとも思う。個人的には、巡査の高木聖大に頼ったら絶対に力になってくれると思うのだが、彼女たちにとってはただのおまわりさんなのだから仕方がない。切なくじんとする一冊である。



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デコ親父はいつも減量中
じゃじゃままブックレビュー

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すれ違う背中を<乃南アサ>-本:2010-51-

すれ違う背中をクチコミを見る # 出版社: 新潮社 (2010/04) # ISBN-10: 410371011X 評価:77点 内容(「BOOK」データベースより) 「過去」の背中に怯える芭子。「堀の中」の体験をいまだ不用意に口走る綾香。しかしやっと、第二の人生が、ここ谷中で見えてきた二人だ?...

  • From: デコ親父はいつも減量中 |
  • 2010/10/30(土) 22:56:56

すれ違う背中を 乃南アサ著。

≪★★★≫ 「いつか陽のあたる場所で」の続編。 芭子と綾香は人には言えない場所で知り合った。それは「塀の中」。 自分たちの犯した罪に、悔やんでも悔やみきれない後悔に、押し潰されそうになったり、過去に怯えたりしながらも、それでも前を向いて生き直していこうと…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2010/11/12(金) 11:04:01

この記事に対するコメント

ほんとにひさしぶりです、いつも拝見しているのですが
この本、ほんとによかった
一冊目よりもまた一段とよくなっていて
なんだか私は柴田よしき氏と近藤史恵氏と区別がつかなくなってしまいました

  • 投稿者: チョロ
  • 2010/10/25(月) 18:24:47
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チョロさん
いつもご覧いただいてありがとうございます。

ほんとうにこれ、派手さは微塵もないけれどしみじみとよかったですね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2010/10/25(月) 18:34:51
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芭子や綾香目線で読むと、がんばれよ!って思うけど、目線を変えれば、応援できるかどうかなんて微妙で・・・。そう思うと、やっぱり罪を犯すっていうことは、それほどまでに大きいことなんだな、とつくづく思いました。
聖大がもしも芭子の過去を知ったら、きっとジタバタしながらも失恋して、恋は諦めても芭子たちの応援してくれそうですよね。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2010/11/12(金) 11:08:45
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このシリーズを読むと
どうして越えてはいけない一線を越えてしまったの!?
と思いますね。
罪を憎んで人を憎まずというけれど、裏返せば人は憎めなくても罪は罪、ということですものね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2010/11/12(金) 11:12:01
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