丑三つ時から夜明けまで*大倉崇裕

  • 2010/11/21(日) 14:17:10

丑三つ時から夜明けまで丑三つ時から夜明けまで
(2005/10/20)
大倉 崇裕

商品詳細を見る

闇金融「藤倉ワイド」社長・藤倉富士衛門が、自宅の離れ、地下5メートルにある書斎で殺害された。厳重なロック、テレビモニターによる監視、雨のため泥沼と化した庭には不審な足跡も残っていない。ということは、これはいわゆる「密室」というやつで…「やはり、犯人は幽霊以外にはありえません」!?―「丑三つ時から夜明けまで」他、全五編。


表題作のほか、「復習」 「闇夜」 「幻の夏山」 「最後の事件」

まず設定が奇想天外である。犯人が幽霊だと言って憚らない静岡県警捜査五課――課員は幽霊に対する特殊技能によって採用された――が警察とは思えない方法で捜査の主導権を握るのである。五課を敵対視擦る捜査一課との鞘当ても興味深い。そんな中でただひとりまともに見える語り役の捜査一課の「私」がなんとなくいつも事件解決の糸口を見つけているのもおもしろい。犯人を幽霊にしてしまえたら楽なことはたくさんあるのだろうなと思わされるが、現実にはそれでは困るのである、という一冊。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する