福家警部補の再訪*大倉崇裕

  • 2010/11/22(月) 17:03:27

福家警部補の再訪 (創元クライム・クラブ)福家警部補の再訪 (創元クライム・クラブ)
(2009/05/22)
大倉 崇裕

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鑑識不在の状況下、警備会社社長と真っ向勝負(「マックス号事件」)、売れっ子脚本家の自作自演を阻む決め手は(「失われた灯」)、斜陽の漫才コンビ解消、片翼飛行計画に待ったをかける(「相棒」)、フィギュアに絡む虚虚実実の駆け引き(「プロジェクトブルー」)…好評『福家警部補の挨拶』に続く、倒叙形式の本格ミステリ第二集。


『福家警部補の挨拶』に続く福家警部補シリーズ第二弾。
福家警部補、相変わらずの天然ぶりに安心し、うっとりする一冊である。頭がキレるとか敏腕とか容姿端麗頭脳明晰とかいう形容詞はおそらくつくことがないだろうと思われる福家警部補なのだが、そこのところが却ってカッコイイのである。初対面で真犯人を嗅ぎ分け、オタク趣味を垣間見せつつ敵の懐に入り込み、図太いくらいの押しの一手で結果的にはやりこめて犯行を認めさせてしまう手腕たるや、ほかのだれにも真似はできないだろう。福家警部補にはずっと変わらずにいて欲しいものである。次が愉しみな一冊である。

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