しずかな日々*椰月美智子

  • 2010/11/24(水) 17:30:34

しずかな日々しずかな日々
(2006/10/03)
椰月 美智子

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講談社児童文学新人賞受賞作家の感動作
人生は劇的ではない。でも、どんな人にもその人生を生きる誇りを得る瞬間がある。少年の姿をていねいにトレースした、やさしい目線あふれる健やかな小説。


枝田光樹はいるのかいないのかわからないような少年だった。五年生になるときのクラス替えで同じクラスになった押野のだれにでも人懐こい性格のおかげでいままで知らなかった喜びを知り、それに加え、ある事情で、長く離れて暮らしていた祖父の家でふたりで暮らすことになったこともプラスに働き、生きていることを実感するようになる素晴らしい一年間の物語である。おじいさんの庭、ということで湯本香樹実さんの『夏の庭』を思い出すが、同じように静かで懐かしく、大きな包容力のようなものを感じる。
大人になった光樹が懐かしく思い出しているという形で書かれているが、この一年が彼にとって一生の宝物になっていることがわかって、じんわりとしあわせな心地になる一冊である。

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