バイバイ、ブラックバード*伊坂幸太郎

  • 2010/12/18(土) 14:00:53

バイバイ、ブラックバードバイバイ、ブラックバード
(2010/06/30)
伊坂 幸太郎

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「理不尽なお別れはやり切れません。でも、それでも無理やり笑って、バイバイと言うような、そういうお話を書いてみました」(伊坂幸太郎)。

太宰治の未完にして絶筆となった「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語!


短編を一話書き終えるたびに、抽選で選ばれた五十名に送って読んでもらう、という「ゆうびん小説」の企画で書かれた一冊。そんな募集があったことさえ知らなかったが、当たった人はなんてしあわせな方々なのだろう。
物語は、膨らんだ借金のために「あのバス」に乗せられることになっている星野が、お目付け役の巨漢の繭美を同道し(というか見張られ)、五股でつきあっていた女たちのところへ別れの挨拶に行くという連作である。なんとも不甲斐ない星野であるが、そのキャラは憎めず、かえって好感を持ってしまうほどうそのつけない真直ぐさであり、「あのバス」に乗せる役目の繭美は、この世の常識には何ひとつ当てはまらないような恐ろしさなのだが、言うことは結構的を射ているのでこれまた憎みきれないのである。星野が五股をかけていた女たちもそれぞれに味があっていい。「あのバス」ってなんだろう、どこへ連れて行かれるのだろう、と恐ろしい想像を膨らませながら読み進めるスリルも愉しめる。ラストのその先がとても気になる。ガンバレ!繭美。




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バイバイ、ブラックバード 伊坂幸太郎著。

≪★★☆≫ 星野一彦はなにか大きなミスを犯してしまい、<あのバス>に乗り、一度行ってしまったら人間として戻って来られないようなところへ連れて行かれるらしい。 そして<あのバス>に乗せるために監視役として派遣されてきた繭美と共に、星…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2011/03/08(火) 14:20:35

この記事に対するコメント

<あのバス>でどこに連れて行かれてなにされちゃうんでしょうね~。気になります。
でもその不思議さに慣れてしまう、それも伊坂氏マジックでしょうか。
絶対に、繭美、エンジンかかってますよね!?

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2011/03/08(火) 14:22:03
  • [編集]

あのバスに乗せられたあとのことは想像するしかないのがいいですね。
恐ろしさも興味も募ります。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2011/03/08(火) 16:55:34
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