みんなのふこう*若竹七海

  • 2010/12/31(金) 21:21:15

みんなのふこう (文芸)みんなのふこう (文芸)
(2010/11/11)
若竹七海

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田舎町のラジオ局・葉崎FMで、毎週土曜夜に放送される読者参加型番組「みんなの不幸」は、リスナーの赤裸々な不幸自慢が評判の人気コーナー。そこに届いた一通の投書。「聞いてください。わたしの友だち、こんなにも不幸なんです…」。海辺の町・葉崎を舞台に、疫病神がついていると噂されながら、いつでも前向きな17歳のココロちゃんと、彼女を見守る同い年の女子高生ペンペン草ちゃんがくりひろげる、楽しくて、ほろ苦い、泣き笑い必至な青春物語。


葉崎が舞台の一冊である。葉崎FMのコーナー「みんなの不幸」に寄せられた不幸自慢のなかに飛びぬけて不幸な投書があった。それがココロちゃんのペンペン草さんからのココロちゃんの不幸についての手紙なのだった。自分のオッチョコチョイさも一因だが、それだけではなく利用されたり巻き込まれたりと不幸を呼び込んでいるのかと思えるほどの不幸ぶりなのだった。それなのに当のココロちゃんはいたってのんきでしあわせそうにマイペースなので周りの方があたふたしてしまうのである。怪しげなカルト集団の身勝手な思惑に翻弄されながらも健気に生きるココロちゃんは疫病神なのかただの間の悪いオッチョコチョイ娘なのか…。それにしてもココロちゃんが巻き込まれるたびに、なにかしら悪事が発覚したり謎の事件が解決してしまったりするのは小気味よくさえある。いろんな意味で目が離せないココロちゃんである。葉崎FMのリスナーがこぞって気にかけるココロちゃん顛末記とでもいうような一冊である。

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この記事に対するコメント

若竹さんの本はアンソロジー以外久しぶりですが、スマッシュヒットでしたね
これでもか、これでもかっていう不幸を背負ったココロちゃんを
いつのまにか声援している自分がいました
今年もよろしくお願いします

  • 投稿者: チョロ
  • 2011/01/03(月) 05:33:14
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チョロさん
こちらこそ今年もどうぞよろしくお願いします。

ココロちゃん、健気でしたね。
一年の締めくくりに読むには、ちょっとどうだろうと思うようなタイトルでしたけれど、これだけ不幸満載なのになぜかほのぼのした気分にもさせてもらいました。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2011/01/03(月) 06:13:17
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