ピースメーカー*小路幸也

  • 2011/02/07(月) 07:33:24

ピースメーカー (文芸)ピースメーカー (文芸)
(2011/01/14)
小路 幸也

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僕らが通う、中高一貫教育で知られた伝統ある〈赤星学園中等部・高等部〉は、今は〈赤星中学校〉と〈赤星高校〉という名前になってる。
赤い星っていうのは火星のことで、戦いの神様らしい。そのせいじゃないだろうけど、何故か伝統的に文化部と運動部の戦いが続いているんだ。
放送部の顧問の先生、コウモリは言う。
「放送部が唯一、運動部と文化部を結び付けられる平和の使者〈ピースメーカー〉になれると僕は思ってる。部の活動を把握して、取材から現場の仕切りから放送まで、すべてにおいて彼らを結べるのが、放送部だ」
運動部と文化部を繋ぐ架け橋となって平和をもたらすもの。
まさしく、ピースメーカー――


 1974年の<ロミオとジュリエット>
 1974年の<サウンド・オブ・サイレンス>
 1974年の<スモーク・オン・ザ・ウォーター>
 1974年の<ブートレグ>
 1974年の<愛の休日>
 1975年の<マイ・ファニー・バレンタイン>
 ボーナストラック


アンソロジー『ぼくの歌がきみに届きますように』の良平とケンちゃんにまた会えた、という感じ。すっかりなじみの少年たちを見ている気分である。学校生活の中で起こるちょっとしたトラブルを機転と愛で解決していくのだが、解決に結びつくひらめきがすばらしい。ほんの少し視点を変えただけで事態は鮮やかに好転するのである。胸がすく快感である。伝説の初代ピースメーカーで良平の姉でもある林田みさきと放送部顧問・コウモリこと中山先生のこれからも見てみたいし、ボーナストラックの話のつづきもとても気になる。文句なく愉しめる一冊である。




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じゃじゃままブックレビュー

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ピースメーカー 小路幸也著。

≪★★★≫ 「僕」の通う赤星学園には通称カンタマの戦いというものがある。 文化部顧問と運動部顧問の対立、教頭以上に発言力や権限を持ち、時には生徒を巻き込んでの騒動に発展する。 <二代目ピースメーカー>の林田良平は小学校時代からの親友ケンちゃん…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2011/05/27(金) 22:48:17

この記事に対するコメント

良平たちの物語は他にもあったんですね。
物語の中で、良平に向かって「悪い癖よ、もったいぶるの」ってシーンがあるんですけど、思わず、それって小路さんのことじゃん!って突っ込んでしまいました。(笑)

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2011/05/27(金) 22:52:38
  • [編集]

>それって小路さんのことじゃん!

ふふふ、言えています~。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2011/05/28(土) 06:27:23
  • [編集]

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