四畳半王国見聞録*森見登美彦

  • 2011/02/16(水) 18:53:23

四畳半王国見聞録四畳半王国見聞録
(2011/01/28)
森見 登美彦

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数式による恋人の存在証明に挑む阿呆。桃色映像のモザイクを自由自在に操る阿呆。心が凹むと空間まで凹ませる阿呆。否!彼らを阿呆と呼ぶなかれ!狭小な正方形に立て篭もる彼らの妄想は壮大な王国を築き上げ、やがて世界に通じる扉となり…。徹底して純粋な阿呆たち。7つの宇宙規模的妄想が、京の都を跋扈する。


ひとつ前の読書とのこのかけ離れ具合はどうだろう。あまりの落差で思考もきっちり切り替えることができたが。著者の四畳半世界の妄想が凝縮されたような一冊である。いままですでにこの世界のあちこちで見かけた人物たちの姿やアイテム(?)も見られ、彼らがやっていることはといえば平凡であるようで非凡なことごとである。京都という街に抱く印象は男臭く変えられること必至でもある。だが、以前にも書いたような気がするが、物語の中身に比してこの挿画はさわやか過ぎやしないだろうか。挿画のさわやかさで騙して物語に引っ張り込もうという魂胆であろうか。森見ワールド全開の一冊である。

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