十九歳の地図*中上健次

  • 2011/03/26(土) 13:50:36

十九歳の地図 (河出文庫 102B)十九歳の地図 (河出文庫 102B)
(1981/06)
中上 健次

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閉ざされた現代の文学に、巨大な可能性を切り拓いた第一創作集。
森の奥に秘密の塔を建てようとする少年たちを描く処女作「一番はじめての出来事」、映画化の衝撃的表題作など四篇を収める。新文学世代の誕生を告知した出発の書!


表題作のほか、「一番はじめの出来事」 「蝸牛」 「補蛇落」

初版は1981年発行である。当時は表題作の主人公からさほど遠くない年齢だったので、そのときに読んでいたらしばらくは自分の内側ばかり見つめるようになり、ずどんと落ちていただろうと思われる。それほど生々しい十九歳を生きる少年の姿がページの隅々まで満ちていた。現代の若者とは何かが違うような気がするのは、自分の年齢ゆえだろうか。それとも時代のせいだろうか。久々に鬱々とした一冊である。

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