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エイジ*重松清

  • 2011/04/08(金) 17:19:28

エイジエイジ
(1999/01)
重松 清

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舞台は東京郊外のニュータウン。孤高の秀才・タモツくん、お調子者で悪ガキのツカちゃん、ちょっと気になる相沢志穂、シカトされるバスケ仲間・岡野、ぼくを好きな本条めぐみ、優しい家族に囲まれマジメなぼく…。そんな日常のなか、ぼくらの街で起こった連続通り魔事件の犯人は、クラスメートのタカやんだった。事件に揺れる中学校生活のなかでみつめる、ほんとうの自分とは?14歳、思春期に揺れるいまどきの「中学生」をリアルに描く90年代最後の少年文学。


町中を震撼させる連続通り魔事件の犯人が同級生だったら、14歳の少年たちはどれほどショックだろう。あまりにも重過ぎる気持ちをどこに持っていけばいいのか途方にくれることだろう。そしてさまざまな形になって外に表れるのだろう。被害者に寄り添って考える、クラスメイトである加害者の気持ちになって考える、考えないようにする、などなど。どれもきっと重過ぎるショックを必死に和らげようとする当然の反応なのだと思う。どれが良いとか悪いとかではない。そんな14歳たちの姿がとてもリアルに描かれていて胸を突かれる。センセーショナルに煽り立てるようには書かれていない。むしろ淡々と事実だけが書かれているのだが、それが却って真実味を帯びて苦しくなる。他人事と思って読み過ごすことのできない一冊である。

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