砂の王国 上*荻原浩

  • 2011/04/23(土) 11:03:38

砂の王国(上)砂の王国(上)
(2010/11/16)
荻原 浩

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俺はまだ自分の運というやつに貸しがある。
さぁ、勝負だ。

全財産は、3円。転落はほんの少しのきっかけで起きた。
大手証券会社勤務からホームレスになり、
寒さと飢えと人々の侮蔑の目中で閃く--「宗教を興す」

段ボールハウスの設置場所を求めて辿り着いた公園で
出会ったのは、怪しい辻占い師と若い美形のホームレス。
世間の端に追いやられた3人が手を組み、
究極の逆襲が始まる--

驚愕のリアリティで描かれる極貧の日々と宗教創設計画。

『明日の記憶』から6年。人間の業(ごう)を描き出す
新たなる代表作の誕生!


ほんのしばらく前まで大手証券マンだった山崎遼一は、自分がホームレスだとなかなか認められなかったが、プライドを捨てて認めてしまえば生きる術はあれこれとあるのだった。潜入取材でもしたのかと思わせる過酷なその日暮らしの様子は薄ら寒くもあるが、一匹狼では生きていけない過酷さもよくわかる。そして山崎が、ねぐらに決めた公園で知り合った二人の男を巻き込み、証券会社時代に培ったビジネスのノウハウを生かして最低限の元手を蓄え、宗教団体「大地の会」を起こして活動をはじめたところまでがこの上巻で描かれている。
ここまでは、山崎のもくろみは成功しているように見える。このタイトルなので先はある程度想像できるが、「大地の会」がどうなっていくのかに興味津々である。下巻が愉しみ。

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