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砂の王国 下*荻原浩

  • 2011/04/24(日) 19:19:55

砂の王国(下)砂の王国(下)
(2010/11/16)
荻原 浩

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奇跡のような成功の中、私は思う。
誰かに救ってほしいと。

作りだされた虚像の上に見る間に膨れ上がってゆく「大地の会」。
会員たちの熱狂は創設者の思惑をも越え、
やがて手に負えないものになった。

ホームレス生活からの劇的な生還。
だが多くを手に入れ、ふと振り返ると
そこにあるのは空虚な祝祭と、不協和音だった。

人の心を惹きつけ、操り、そして--壮大な賭けが迎える結末は。

人間の底知れぬ強さとかぎりない脆さ。
傑作長編小説、衝撃のラスト!


途中までは上巻を読みながら想像していた通りの成り行きだった。勢いづいた大地の会は、創始者である山崎遼一の思惑をはるかに超えて入会者を増やし、ひとり歩きをはじめたのである。ここまでは容易に想像できる話である。だが、ラストに向かって風向きがいささか怪しくなってくる。教祖に祭りあげられた仲村の行動も、最後の最後で意外だった。山崎の人生、いったいどこからが間違いだったのだろう、と彼と一緒に考え込みたくなる一冊だった。




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じゃじゃままブックレビュー

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砂の王国 荻原浩著。

≪★★★☆≫ ホームレスに転落した山崎は、いかさま辻占い龍斎とカリスマ的な容姿を持つホームレス仲間ナカムラを巻き込み、宗教というビジネスで起死回生をはかる。 人生を取り戻すため、名前も変え、計画はうまく行くように見えたが・・・。 山崎の作った王国は、砂で…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2011/09/27(火) 23:02:02

この記事に対するコメント

途中までまったりしてしまいましたが、会員に偽物ってばれそうになった時は、山崎の「大地の会」を応援したくせに、最後は山崎に「大地の会」を崩壊させて欲しい、って思う気持ちの変化を楽しみました。(笑)
山崎の報復編も読みたいですね。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2011/09/27(火) 23:07:40
  • [編集]

現実のこととして考えると、イカサマ宗教の恐ろしさが背筋を這い上がってくる心地です。
でも物語のなかでは、ときには山崎を応援したくもなってしまうのですよね。
不思議。^^;

  • 投稿者: ふらっと
  • 2011/09/28(水) 06:33:55
  • [編集]

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