ヒトリシズカ*誉田哲也

  • 2011/05/03(火) 20:05:28

ヒトリシズカヒトリシズカ
(2008/10)
誉田 哲也

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5つの殺人事件。果たして刑事は真実を見たのか?果たして女は幸せだったのか?今、注目を浴びる著者の連作警察小説。
木を見て森を見ず――。細部に注意しすぎ、肝心の全体を見失うことのたとえで、事件捜査において、最も避けなければならないことである。この小説に登場する刑事は皆、これを徹底し犯人を逮捕していく。だが、彼らは気づかなかった。その森が想像以上に大きく深いということに……。今、注目を浴びる著者の連作警察小説。


「闇一重」 「蛍蜘蛛」 「腐死蝶」 「罪時雨」 「死舞盃」 「独静加」

ひとつひとつは違う場所で起きた別々の事件であり、時系列に並んでいるわけでもない。だがそこに、不幸な生い立ちに絡め取られたひとりの女が別々の布を縫い合わせる針の目のように見え隠れしているのである。ひとつひとつの物語は殺人事件の捜査という形になっているが、全体を通して見るときそれは、静加の闇をたどる物語のようである。恐ろしい罪をいくつも犯した静加は非情な人間なのだろうか。否、そうではないだろう。幼い頃のあまりに不幸な体験が彼女を歪めてしまったのだ。静加もまた――というか静加こそがいちばんの――被害者だったのかもしれない。そんな気がする。残忍で冷酷で、とても寂しい一冊である。




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ヒトリシズカ 誉田哲也著。

≪★★★★≫ 静加という少女が関わった事件、そして静加に関わった警察官やその関係者。 少女の犯した罪を、どうにかしようと思っているうちに、少女は消えた。深い闇の中に。 本当に、深い深い闇の中に消えた。 連作短編集だったけど、静加が闇に消えた事件、その後の…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2011/05/06(金) 22:24:00

この記事に対するコメント

自分のレビューを読み返してみても、どんな話だったのか思い出せず、ただふらっとさんも私も残酷で、寂しさを感じてるので、路線は分かるんですが。(苦笑)
気になって、また機会があったら是非とも読み返したいです。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2011/05/06(金) 22:27:00
  • [編集]

ヒトリシズカという花のイメージからは想像もつかない物語でしたからねぇ。
でも、いくら静加が悪女でも、彼女を責める気持ちになれないのが不思議です。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2011/05/07(土) 06:30:44
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