さみしさの周波数*乙一

  • 2011/05/04(水) 18:40:33

さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)
(2002/12)
乙一

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「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった…“未来予報”。ちょっとした金を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、とんでもないものを掴んでしまう“手を握る泥棒の物語”。他2篇を収録した、短編の名手・乙一の傑作集。


「未来予報 あした、晴れればいい」 「手を握る泥棒の物語」 「フィルムの中の少女」 「失はれた物語」

読者の隙をついてちょっとしたミスリードを仕掛けるのがとても巧みである。場面の並べ方を少しだけ入れ替えたり、ひと言語らなかったりすることで生まれる勘違いや思い込みは、物語の展開を一層スリルに満ちたものにしてくれる。さみしく切なく想いに満ちた一冊である。

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