デカルコマニア*長野まゆみ

  • 2011/07/04(月) 07:00:26

デカルコマニアデカルコマニア
(2011/05)
長野 まゆみ

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21世紀の少年が図書室で見つけた革装の古書には、亀甲文字で23世紀の奇妙な物語が綴られていた。200年後のあなたに届けたい、時空を超えた不可思議な一族の物語。


初めの数ページはもったいぶったようで、もうやめようかと思うほどだった。ただ、それがこの物語の持ち味だということもわかったので、もう少し堪えて読み進めることに。基本的には「デカルコ」(よく知られた言葉で言えばタイムマシンである)で、20世紀から23世紀の時空を行き来する一族の物語なのだが、その時代その時代で展開される物語がまたそれぞれに複雑に絡み合っているので、混乱することこの上ないのである。むずかしい。だが、読み進めるうちに次第に法則(のようなもの)がわかってくると、ははぁこの人物はおそらくあの人物と・・・・・・というのがうっすらと見えてくるので読み解く愉しみも出てくるのである。それにしても、250年に亘る物語なので登場人物も多いのだが、ほんとうのところは一体何人出てきたのだろう。思いのほか少ないことは確かである。デコラティブな飾り文字でかかれた暗号のような一冊である。

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