追悼者*折原一

  • 2011/07/12(火) 17:09:40

追悼者追悼者
(2010/11)
折原 一

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浅草の古びたアパートで発見された女の絞殺死体。被害者は大手旅行代理店のOLだが、夜になると街で男を誘っていたという。この事件に興味を抱いたノンフィクション作家が彼女の生い立ちを取材すると、その周辺に奇妙な事件が相次いで起きていたことが分かる。彼女を殺したのは誰か?その動機は?「騙りの魔術師」折原一が贈る究極のミステリー。


昼間は有能なOL、夜は春を売る女、というに面性を持つ女性・奈美が殺された。マスコミはスキャンダラスに報道し、興味本位の視聴者を煽るのだった。そんななか、何人かのノンフィクションライターがこの事件に目をつけ、取材をはじめる。物語はライターたちが彼女の周りの人びとに奈美の生き様を取材した内容が資料のように並べられるという形になっており、ライターのひとり笹尾時彦の目線で描かれているのだが、ときどき思わせぶりに謎の語りが入り興味をそそる。ラストは、そうだったのか、と腑に落ちる思いだが、あんなことでこんな流れができてしまうのか、と背筋が寒くなる心地である。途中何度か真犯人がわかりそうでわからないもやもや感があったが、大筋では間違っていなかった一冊である。

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