ばらばら死体の夜*桜庭一樹

  • 2011/07/29(金) 17:03:18

ばらばら死体の夜ばらばら死体の夜
(2011/05/02)
桜庭 一樹

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2009年、秋。翌年6月から施行の改正貸金業法がもたらすのは、借金からの救済か、破滅か―四十過ぎの翻訳家、吉野解は貧乏学生の頃に下宿していた神保町の古書店「泪亭」の二階で謎の美女、白井沙漠と出会う。裕福な家庭に育った妻とは正反対の魅力に強く惹かれ、粗末な部屋で何度も体を重ねる。しかし、沙漠が解に借金を申し込んだことから「悲劇」の幕があがる―。


さみしく孤独な物語である。沙漠こと美奈代も解(さとる)も古書店主の佐藤さんも、重すぎる人生を送っているはずなのだがどういうわけか実体が感じられない。気怠く流されて人生を漂っているようにしか見えないのである。自分自身を生きていないとでも言うのだろうか。借金苦が根底にあるようでもあるが、そうなるまでの人間としての本質の問題であるようにも思える。胸に大きく真っ暗な穴がぽっかり開いたような空虚さに囚われそうになる一冊である。

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この記事に対するコメント

こんにちは。

今日から

読みはじめます。


なんか最初から意味がわからなくて

どんな内容なのかなーって検索したら

こちらのブログにお邪魔しました。


読んでみまーす。

お邪魔いたしました。

m(__)m

  • 投稿者: むーこ
  • 2012/03/19(月) 11:54:28
  • [編集]

むーこさん、ようこそ♪
検索でこんなところまで辿り着いて、いらしてくださったなんて嬉しいです。

桜庭さんなので、一風変わったキャラクターだけれど、寂しさがひたひたと押し寄せるような物語です。
素敵な読書タイムを。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2012/03/19(月) 18:16:52
  • [編集]

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