輝跡*柴田よしき

  • 2011/08/10(水) 06:59:57

輝跡 (100周年書き下ろし)輝跡 (100周年書き下ろし)
(2010/09/29)
柴田 よしき

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野球の才能に恵まれ、中学生で「怪物」と呼ばれた北澤宏太。家庭の事情で一度はあきらめた夢を追い、プロ野球選手になった彼を取り巻く女たち。故郷の元恋人、妻となった女子アナ、ファン、愛人…。女性の視点からプロ野球を描く切なさあふれる物語。


プロ野球好きで知られている著者ならではの切り口である。ひとりの野球選手を、彼の周りの女性たちを描くことで浮かび上がらせている。ただ、核となる野球選手・北澤宏太のことがわたしには最後までよく判らなかった。生真面目で不器用で朴訥、実力はあるのにもうひとつ運に恵まれなかった、だが最後まで野球はあきらめない男。自分の頭の中にあるそんな人物像に当てはめようとすると微妙に裏切られるのである。それでこそ生身の人間、と言えるのかもしれないが。そして彼に関わる女性たちの人生もまさにそれぞれで、生々しい現実感にあふれていて興味深い。彼女たちにもそれぞれの価値観があり、北澤というひとりの男とまったく違う関わり方をしているのである。人生なにが起こるかわからない、と痛切に思わされる。すっきりはしないが、現実を教えられたような一冊である。




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じゃじゃままブックレビュー

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輝跡 柴田よしき著。

≪★★☆≫ 野球に生きる男と、その男たちを愛する女の物語。 プロ野球をこよなく愛する柴田氏が、作家としての信念、女性をしっかりと書くということと、愛する野球に生きる男の物語を融合させた作品である。 最初の章では、穂波の物語かと思ってた。 高校時代のカップ…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2011/08/10(水) 11:28:39

この記事に対するコメント

私も分かりませんでした。
柴田さんが野球好きなんだな~ってことはあとがきで知りましたけど。そう言われると、ああ納得って気もするんですけど、でも読者としてはつかみ所のなさが残りました。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2011/08/10(水) 11:33:46
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だれを芯に据えて読むかが判らないまま終わってしまった感がありました。
北澤を芯にするには、ちょっと物足りないような。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2011/08/10(水) 13:03:57
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