感染遊戯*誉田哲也

  • 2011/08/13(土) 13:24:50

感染遊戯感染遊戯
(2011/03/19)
誉田哲也

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捜査一課殺人犯捜査係のガンテツこと勝俣健作が手がけた、製薬会社サラリーマンの殺人事件。息子の起こした殺人事件によって刑事の職を追われる直前、倉田修二がかかわることになった、二人の男女を襲った路上殺傷事件。姫川玲子班解体直前、殺人犯捜査第十係に所属していた葉山則之が担当した、世田谷の老人同士の小競り合い。事件の規模も様相もさまざまだが、共通している点が、ひとつあった。それは、被害者の個人情報を、犯人は何らかの手段で手に入れているらしきこと。事件の背後には何があるのか!?―。


場所も時期も手口もまったく別の事件の数々。関係性など微塵も問題にされずに別々に処理されていたかもしれないそれらの共通項の端緒を見つけてしまったら、もう後へは引けない。ガンテツこと勝俣の独走が、倉田や葉山を巻き込んで真相に迫る。それぞれの殺人事件の犯人は紛れもなく実行犯として裁かれねばならないが、では辻内はどうなのだろう。未必の故意にはどんな罪がふさわしいのだろう、と考え込んでしまう一冊だった。殺意の元をたどった先で明らかになった真実は目を覆いたくなるものばかりで、心情的には犯人たちに肩入れしたくなってしまうのも事実である。権力の横暴と、やり場のない怒りと哀しみ、そして熾火のようにくすぶりつづける怨念の凄まじさに圧倒されるのである。
勝俣と姫川。相変わらず互いを天敵のように思っているようだが、そこに愛を感じてしまうのはわたしだけだろうか。




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感染遊戯 誉田哲也著。

≪★★★★≫ 姫川玲子の天敵、ガンテツこと勝俣健作。出てきたね~、コイツ。コイツじゃなかったっけ?姫に昔の事件で暴言吐いた奴。 「過ぎた正義」の倉田。息子が犯罪者になり、妻を殺され、自らも犯罪に手を染めた男。その倉田が手を染める前に手がけた男女殺傷事件。…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2011/12/02(金) 13:25:00

この記事に対するコメント

「愛」感じますよ、私も。
ラストの電話のやり取りは微笑ましかったですね。(笑)
玲子のことを好きだったのは葉山だったっけな~とか、登場人物混乱してます。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2011/12/02(金) 13:27:08
  • [編集]

大人にしかわからない愛ですね、きっと。^^*

普段は散々なのに、こういうことをされると、胸が疼きますよね。>電話

  • 投稿者: ふらっと
  • 2011/12/02(金) 13:55:02
  • [編集]

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