円卓*西加奈子

  • 2011/08/17(水) 16:47:45

円卓円卓
(2011/03/05)
西 加奈子

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世間の“当然”に立ち止まり、悩み考え成長する物語。うるさいぼけ。なにがおもろいねん。平凡やしあわせに反発する琴子、小学3年生。好きな言葉は、「孤独」。


小学三年の琴子は、3LDKの公団に祖父母・両親・14歳の三つ子の姉と八人で暮らしている。茶の間には、中華料理屋からもらい受けた大きく深紅の円卓がでんと幅をきかせ、一家はぎゅうぎゅう詰めで食事をするのである。琴子は孤独にあこがれた。
同級生の眼帯や吃音や国籍の違いや境遇の違いに憧れを抱き、頭のなかにはいつも文字が渦巻いている。そして幼馴染のぽっさんは人とは少しばかり変わっている琴子のことをだれよりもよく解っていてくれるのだった。登場人物がみな個性的なのは、琴子の目を通して見るからだろうか。ひとりひとりがその人としてしか生きられないように生きているように見えて、はっとさせられる。大人の世界では生きにくそうである琴子も、家族やぽっさんというかけがえのない存在に守られているようである。ごつごつとあちこちにぶつかって痛く、だがあたたかく安心な心地になれる一冊である。

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この記事に対するコメント

きっと西さんの頭の中にも文字が渦巻いてるに

ちがいない・・・。作家さんだし当たり前だわな。

しかし面白い発想です。極端な性格が面白い。
それを巧みに表現してらっしゃいますよね。
中毒になる人が出るくらいらしいから・・・。

世の常識をいとも容易く飛び超える、そんな才能を秘めてらっしゃる
みたいなんですよね。
http://www.birthday-energy.co.jp

普通の結婚や恋愛も眼中になく、何でもありなんだって。
そのうち爆発しちゃうかも、なんて書かれちゃうと言うのも、
面白い方だからなんでしょう。

『漁港の肉子ちゃん』って新刊も出たみたいなので、
そちらも気になってるところです。
帯に「迷惑かけて生きていけ。」ってのがなんとも・・・(笑)。

  • 投稿者: まつやん
  • 2011/09/03(土) 20:56:22
  • [編集]

西さんの頭のなかにもぐるぐると渦巻いているのでしょうね、文字。
それを少しでも物語として覗けるのはしあわせなことです。

新刊、出ているのですね。
チェックしなくちゃ!

  • 投稿者: ふらっと
  • 2011/09/04(日) 06:32:56
  • [編集]

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