下町ロケット*池井戸潤

  • 2011/08/19(金) 07:03:26

下町ロケット下町ロケット
(2010/11/24)
池井戸 潤

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「その特許がなければロケットは飛ばない――。
大田区の町工場が取得した最先端特許をめぐる、中小企業vs大企業の熱い戦い!
かつて研究者としてロケット開発に携わっていた佃航平は、打ち上げ失敗の責任を取って研究者の道を辞し、いまは親の跡を継いで従業員200人の小さな会社、佃製作所を経営していた。
下請けいじめ、資金繰り難――。
ご多分に洩れず中小企業の悲哀を味わいつつも、日々奮闘している佃のもとに、ある日一通の訴状が届く。
相手は、容赦無い法廷戦略を駆使し、ライバル企業を叩き潰すことで知られるナカシマ工業だ。
否応なく法廷闘争に巻き込まれる佃製作所は、社会的信用を失い、会社存亡に危機に立たされる。
そんな中、佃製作所が取得した特許技術が、日本を代表する大企業、帝国重工に大きな衝撃を与えていた――。
会社は小さくても技術は負けない――。
モノ作りに情熱を燃やし続ける男たちの矜恃と卑劣な企業戦略の息詰まるガチンコ勝負。
さらに日本を代表する大企業との特許技術(知財)を巡る駆け引きの中で、佃が見出したものは――?
夢と現実。社員と家族。かつてロケットエンジンに夢を馳せた佃の、そして男たちの意地とプライドを賭した戦いがここにある。」


ぐいぐいと惹き込まれた読書タイムだった。喜ばせては突き放し、持ち上げては落とし、踏んだり蹴ったりの目に遭いながら、弱小町工場はどんどん打たれ強くなっていくように見える。一時は社員たちの日ごろの鬱憤が噴き出して、ばらばらになりかけるも、「佃プライド」が再び彼らを結びつける様はぞくぞくするほど興奮させられる。佃社長、しっかり!佃製作所、プライドを守り抜け!と思わず応援したくなる。まことに日本人的なカタルシスを得られる一冊である。




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下町ロケット 池井戸潤著。

≪★★★★☆≫ ロケットを飛ばすことが夢だった佃は、実験失敗のため夢破れ、父の会社を継いだ。 主要取引先からの取引停止に続き、ライバル会社からの訴訟、佃の持つ特許をめぐっての大手企業との攻防。 研究者として、技術者として、一流だからこその苦難が続く。そし…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2011/08/25(木) 22:46:48

この記事に対するコメント

直木賞獲りましたね。
個人的には「空飛ぶ、タイヤ」で受賞して欲しかったですけど。(苦笑)
でも裏切らない作品でしたね。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2011/08/25(木) 22:48:33
  • [編集]

いままでほとんど馴染みのない作家さんでした。
直木賞受賞ということで読んでみました。
『空飛ぶタイヤ』はいま読みはじめたところです。
導入部から惹き込まれ中!

  • 投稿者: ふらっと
  • 2011/08/26(金) 06:33:03
  • [編集]

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