民王*池井戸潤

  • 2011/09/02(金) 13:27:01

民王民王
(2010/05/25)
池井戸 潤

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企業小説を変革し続けてきた乱歩賞作家・池井戸潤が、
ついに政治の世界に踏み込んだ!

ある日突然、首相・武藤泰山と、武藤の大学生のドラ息子・翔の中身が入れ替わってしまう。
原因もわからないまま、やむなく泰山の変わり身となって国会に出ることになった翔。
遊んでばかりの日常を送ってきた翔には、国会でおこなわれる討論や質疑応答など、到底理解できない。
幼稚な発言を繰り返す上、首相だというのに文書に書かれた漢字すら読めず誤読を繰り返すという状況に……。
首相と息子の入れ替わりなど夢にも思わない世間では、一国の代表とは言いがたい言動に対する厳しい批判が渦巻く。
またそれと時を同じくして、泰山のまわりでは、閣僚の酔っ払い発言やスキャンダル、献金問題などが相次ぐ。
国を背負うはずの大人たちに、一体何が起こったのか―。

本物の大人とは、国を動かす政治とは何か。

胸がスカッとする、痛快エンタメ政治小説!


登場人物の名前を変えただけでノンフィクション的な展開を見せるのかと思わせる冒頭部分を過ぎると、途端にとんでもない設定になって、あっと驚かされる。そうだったのか、あの総理の情けなさもあの大臣の失態もこういうことだったのか、それなら納得もできよう、と当時を振り返ってひとりくすくすと笑ってしまうのである。設定はとんでもないのだが、内容は至ってまっすぐなのも本作の特徴的なところである。政治の世界が舞台ではあるが、総理・武藤泰山の政治家的立場とお気楽大学生である息子の翔の就職活動を絡め、親子の関係も描かれていて、後半は思わずほろりとさせられる。これまでの作風とはひと味違うが、面白さでは引けを取らない一冊である。




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じゃじゃままブックレビュー

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民王 池井戸潤著。

≪★★★★≫ 総理とドラ息子が入れ替わった!? 冒頭だけ読むと、いつも企業や銀行の悪を暴く社会派な池井戸氏が、今回は政治を斬るのね、なんて早合点しちゃったけど、なかなかどうして、コメディタッチで、笑えた。 政権交代を目論むある政党の政治家が、結局は自分の…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2011/09/07(水) 22:56:19

この記事に対するコメント

政治界を斬るのか!って期待しましたけど、いい意味での外れでした。
細かいところは忘れてしまいましたけど、楽しめたことだけは覚えてます。(苦笑)

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2011/09/07(水) 22:59:35
  • [編集]

政界裏話的な作りが面白すぎて、くすくす笑いが止まりませんでした。
官内閣でも書いてほしいくらいです。
おふざけ部分と真面目な部分の塩梅が絶妙でした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2011/09/08(木) 07:57:27
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