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オレたちバブル入行組*池井戸潤

  • 2011/09/06(火) 06:59:32

オレたちバブル入行組オレたちバブル入行組
(2004/12/10)
池井戸 潤

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崩壊した銀行不倒神話。給料もポストも減り、逆境にさらされても―銀行員(バンカー)よ、顔を上げろ!融資課長・半沢直樹の意地と挑戦を描く痛快長篇。


88年、バブル真っ盛り。引く手あまたの売り手市場で優秀な人材は極端な話拉致されるようにして内定を取っていた時代に、望まれて入行した男たちの物語である。主人公は反骨精神旺盛な融資課の半沢である。
上司に無理やり稟議を通されて融資をした先の会社が倒産し、五億円の損害を被ることになった。その後の上司の責任逃れの態度と、いじめとも言える処遇に発奮し、半沢は調査に乗り出す。同期の仲間や同じく被害を受けた会社の社長らの協力もあって、倒産した会社の社長・東田の居場所をつきとめ、計画倒産の実体を暴く。だがその過程でとんでもない事実が判明するのである。
自分の立場や将来、銀行員としての誇り、正義感、さまざまなことを勝ち取った半沢だが、態度や選んだ道が個人的にはあまり好きになれないのがちょっぴり残念でもある。
バブルの時代に入行したかどうかにかかわらず、家族を背中に感じながら自負と慣習の狭間で闘う男たちの熱さが伝わる一冊である。




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じゃじゃままブックレビュー

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オレたちバブル入行組 池井戸潤著。

≪★★★★≫ だいぶ読みやすくなりましたね~。池井戸氏って元銀行員だし、ビジネス書を多く手がけてきただけあって、初期の作品は、金融や経済に弱い私が読むにはさっぱりで、話の大筋だけを追ってなんとなく分かったような気になっていた作品が多かったけど。 ようやく…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2011/09/07(水) 23:04:54

この記事に対するコメント

これは読みやすくてすごく面白かったですよね。
それまでちょっと硬いイメージがあったのが、読みやすくて感動したの覚えてます。
続編もあるんですよね。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2011/09/07(水) 23:08:27
  • [編集]

作風はずいぶん柔らかくなっていますね。
硬派な作風もわたしは好きですけれど。

続編も予約してあるので愉しみです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2011/09/08(木) 08:16:16
  • [編集]

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