こなもん屋馬子*田中啓文

  • 2011/11/14(月) 18:53:25

こなもん屋馬子こなもん屋馬子
(2011/10/20)
田中 啓文

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大阪の「こなもん」料理でお悩み解決!

悩みを抱えた人々が、吸い寄せられるように入った店には、「コナモン全般」と書かれた
看板と、でぶっと太った、どの方向から見ても文句無しの「大阪のおばはん」が……。
お好み焼き、たこ焼き、うどん、ピザ、焼きそば、豚まん、ラーメン…
蘇我家馬子(そがのやうまこ)がつくるどういうわけか絶品のひと皿と、店で展開される
ドタバタ大騒動が、来る客みんなをなぜか幸せな気分にしてしまいます。
読んだら無性に食べたくなる、やみつき必至の爆笑B級グルメ・ミステリー!


「豚玉のジョー」 「たこ焼きのジュン」 「おうどんのリュウ」 『焼きそばのケン」 「マルゲリータのジンペイ」 「豚まんのコーザブロー」 「ラーメンの喝瑛」

建物と建物の隙間から滲み出てきたようなちっぽけで汚い店構えのこなもん屋「馬子屋」が舞台である。とはいっても、この店、決まった場所にあるわけではない。それぞれのタイトルにもなっている迷える男が、酔った挙句に迷い込むようにして見つけ、その味にほれ込んでしばらく通う内に、ほかの客の持ち込んだ厄介ごとを解き明かし、それに連れて男の抱えている問題まですっきり解決してしまうと、いつのまにか跡形もなくなっているのである。店主の蘇我家馬子もただひとりの店員・イルカも果たして実在するのだろうか、と関係者全員が疑うのだが、あるときまたどこかで、酔って迷い込む男がいるのである。見るからに大阪のおばちゃん然としているが、料理の腕前といい、腕っ節といい、鋭すぎる洞察力や推理力といい、ただ者ではない。きょうも大阪のどこかでおいしそうな湯気を立てながら他人の厄介ごとを解決しているのだろうな、と思わされる一冊である。

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