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銀色の絆*雫井脩介

  • 2011/12/25(日) 18:48:53

銀色の絆銀色の絆
(2011/11/10)
雫井 脩介

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栄光を勝ち取るか、無残に打ちのめされるか、これはもう遊びではないのだ――。
夫の浮気が原因で離婚、娘の小織とともに実家のある名古屋へと転居し、無気力な日々を送っていた藤里梨津子だったが、フィギュアスケートの名コーチに小織の才能を見出され、娘を支えることに生きがいを感じ始める。
「藤里小織の最大の伸びしろは、あなたにあると思ってます」とのコーチの言葉に、娘のためにすべてを懸ける決意をする梨津子。スケートクラブ内の異様な慣習にとまどい、スケート費用の捻出に奔走し、さらには練習方針をめぐってコーチとの間で軋轢が生じるのも厭わず、娘のことだけを考えてクラブの移籍を強引に進める――そんな母の姿に葛藤を覚える小織ではあったが、試合での成績も次第に上がっていき、やがて……。母娘の挑戦は、実を結ぶのか?
母と娘の絆をテーマにした、著者渾身の長編小説。
『犯人に告ぐ』『クローズド・ノート』をしのぐ興奮と感動!


フィギュアスケートの世界の物語である。少女時代のスケート三昧の毎日のことを、スケートをやめて大学生になった小織が友だちとアパートの部屋で飲みながら語り合う、という趣向なので、物語は過去と現在を行ったり来たりする。読者は小織の現在をわかりながら、過去の期待を背負った小織の日々を見ることになるのだが、それでもその場その場ではらはらしながら、手に汗を握りながら、母・利津子になった心地で入れ込んでしまう。折りしもテレビでは女子フィギュアの全日本選手権大会を放映しており、出場選手たちの演技を観ていると、物語のリアル感も更に増す。そして、小織と同い年の花形選手・希和の母が病で亡くなるなど、どうしても現実とオーバーラップしてしまうのである。フィギュアスケートの世界の厳しさや、渦中にいる少女たちの、そしてリンクサイドの母親たちの葛藤や悩み、スケート以外の生き方のことなど、さまざまに考えさせられる一冊だった。



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じゅずじの旦那

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【銀色の絆】(雫井脩介)を読了!

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  • From: じゅずじの旦那 |
  • 2012/01/31(火) 16:42:43

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