ツクツク図書館*紺野キリフキ

  • 2012/01/27(金) 19:00:35

ツクツク図書館 (ダ・ヴィンチブックス)ツクツク図書館 (ダ・ヴィンチブックス)
(2008/02)
紺野 キリフキ

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つまらない本しか置いてない、ツクツク図書館。職員も建物もへんてこぞろい。弱気な館長、運び屋、語学屋、戻し屋ちゃん…そこにある秋、ひとりの着ぶくれ女がやってきた。女は働かないで、わがまま放題。だけど、図書館にある“伝説の本”の話を聞いて…?奇妙でかわいくってクセになる。キリフキワールド、いざ、開幕。


まず、ツクツク図書館の名前の由来に納得である。そんなことだったのか、と肩透かしを食ったようでもある。本作にはまったく関係ないが、この区にはほかにもいろんな「ツクツク○○」があるのだろうな、と想像すると愉しくなる。そしてこのツクツク図書館が一風変わっている。つまらない本しか置いていないのはさることながら、誰もが見つけられるわけではないらしい、というのもなにやら不思議である。そして、見かけはちょっと変わった洋館なのだが、中に入ると廊下はなくて、さまざまなジャンルのたくさんの部屋があり、迷子になりそうなのである。なんと愉しそうではないか。部屋と本が興味深いだけではなく、そこで繰り広げられる人間模様もまた興味深いのである。館長とか、雇われたのに仕事が嫌いなぶくぶくに着膨れた女とか。ともかく不思議な迷い道を愉しめる一冊である。

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